利休遺偈(ゆいげ)

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利休遺偈(ゆいげ)今日は、千利休が亡くなった日。

1591年 2月28日 自宅で切腹し、その生涯を終えました。


なぜ、切腹に追い込まれたのかは様々な説がありますが、真相は今も明らかにはなっていません。

大徳寺の山門に利休自身の木造を立て、その下を秀吉であれ天皇がくぐらなければならないことが秀吉の怒りに触れたといった説も・・・




利休遺偈(ゆいげ)その切腹の三日前に詠んだ句です。

人生七十力口希咄

吾這宝剣祖仏共殺

じんせいしちじゅうりきいきとつ
わがこのほうけんそぶつともにころす


注: 口=(口なかに力)  
  『力口希』は「エイーッ」とか「ヤーッ」という擬音語


我も今日まで七十の齢を重ねた。ウンと力み、嗚呼と嘆いた過去ではあるが、ソレも何だ、ええい、なにくそ、
我が這裏には金剛王の宝剣がある 霊妙、活機 仏もなく祖もなく天地一枚の極致を得てる世間の煩累も万物の糾縄も、我身には指も触れさせぬぞ

と大変、難しい意味で多くの人によって解釈されてきましたが、難問中の難問として定説に至っておりません。

でも、無念が伝わってくる歌です。


掛軸 一行「利休居士立像」  積應


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この記事へのコメント
こんにちは!!

 昔の人は自らを持って責任を果たし、悔しい事も有ったでしょうね!!

 今の人達はひとに責任を押し付けのうのうとしている、恥ずかしい
 
 次第だと思います、自らを反省できないで良い国など

 有り得ないですね!!

 だから好きな事をしてやりっぱなし状態では有りませんか!!

 素直に反省し次世代に期待する世の中で有って欲しいですね!!
Posted by 袋井のよっちゃん at 2007年02月28日 14:21
袋井のよっちゃんさん、こんにちは!
武士の魂! 日本の心を各々持ってほしいですよね(*u_u)
素直が一番ですね!!
Posted by ポン太 at 2007年02月28日 17:52
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