びぜん

カテゴリー │茶道具解説

びぜん備前焼 耳付き花入です。

見事な火色です。
これが、色を付けたのではなく、自然に出た色とは、陶芸っておもしろいですよね。
逆に考えると焼き上がるまで分からないといった難しさがありますよね!


備前焼は、釉薬を用いない自然美によるやきものです。
使用すればするほど良くなり、価値があがってきます。
よく鑑定団なんかで出てくる古備前と言われるものがそうです。

備前焼は、窯の中の場所で焼き上がり方が違って出てきます。

棧切(さんぎり)と呼ばれるものは、青みを帯びた多彩な色調なもので、燃料が燃え尽きたあとに残った炭火が作品の一部を覆って炎の変化による焼き色が出ます。灰かぶりと呼ばれ、黒っぽく焦げた感じのものがそうです。

胡摩(ごま)は、赤茶色の中にまだらな黄色の模様がついたもので、燃料の松割木の木灰が強い火勢で作品に吹き付けられ、ゴマがふりかかったような状態になっているもの。

火襷(ひだすき)は、白地肌に赤色の模様が線のようについたもので、それは藁(わら)を敷いたり巻いたりした時に藁が燃えた跡がその模様になっているのです。


写真のものは、橋本 勘介 作


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この記事へのコメント
いい色出てますね~★
ポン太さんのページの写真は本当に人を落ち着かせる効果がありますね!
日本っていいな~って思います。また楽しみにしてますね!
Posted by Yukko at 2006年09月17日 15:33
Yukkoさん、いやぁ〜そう言って頂けるなんて、ありがとうございます!(=^▽^=)
日本の美は、繊細な色彩にこそあると思います。
また、宜しくお願いします!!
Posted by ポン太 at 2006年09月17日 17:03
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    コメント(2)